ドロメ

泥打観音(どろぶちかんのん)イラスト

泥打高校がある村に祀られている『泥打観音(どろぶちかんのん)』は、観音像に泥をぶつけると願い事が叶うと云われている。昔々、田んぼの中に埋まっていた観音像をある村人が発見した。村人は泥を綺麗に洗い流して社に安置した。ところが次の日にまた泥の中に観音像は埋まっていた。そこで、村人はまた洗って元の位置に戻したのだが、翌日また泥の中に埋まっていた。それから泥を好む観音様であると考えらるようになり、泥をぶつけてお参りすると願い事が叶うと言われるようになった。そんなある時、泥打観音像の首がなくなっていた。そして、村人が忽然と姿を消す事件が次々と起きた。村には『泥の化け物に襲われた』という噂が流れはじめた。観音像には良い願いをする者だけじではなかった。泥打観音に他人の不幸を願う者も多くいたため、それらの人々の悪意を込められた泥が化け物となって現れたのだ。村人は泥の化け物を『ドロメ』と名づけた。しかしあるとき突然、観音像の首が戻っていた。それ以来ドロメは現れなくなったという…。

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