物語

泥打観音(どろぶちかんのん)イラスト

期待と不安の中、ついに始まった男子校と女子校演劇部の合同合宿!
主役の座は俺のものだ!私のものよ!友情あり、恋あり、正に青春ど真ん中!
しかし、突如として現れた泥まみれの観音像…。たび重なる恐怖の怪奇現象…
そして、村に言い伝えられる“ドロメ”の謎とは!?

紫蘭高校演劇部、2年生の小春と実夏、3年生で部長の絢、同じく3年生の栞菜、国語教師で顧問の持永は来年からの共学統合が決まっている山の上にある泥打高校へ向かう坂道を上っていた。歌を唄い踊りながら、これから始まる泥打高校演劇部との男女合同合宿への期待に胸を膨らませていた。ただ一人小春を除いて…。坂の途中、泥まみれの観音像と行方不明者を探す張り紙を見つけるが、そんなことよりもこれから始まる男子との出会いに胸をときめかる女子部員たち。いよいよ泥打高校の正門に辿りつくと、そこには同じく女子への期待が最高潮の2年生の男子演劇部、陸と龍成、颯汰そして理科教師で顧問の桐越が待ち受けていた。そして、小春と颯汰はお互いの存在に気付いてしまう。泥打高校演劇部OBの光輝も加わり、合宿は厳しくも楽しく進んでいくが、突如として小春を襲う見えない力や、消しても現れる不気味な壁の染みなど不可解な現象が次々と起こり、次第に不穏な雰囲気に包まれていく。夕飯を皆で食べている時、泥打高校の女性教師・山岸が行方不明になっており、それが坂の途中で女子たちが目にした張り紙の人物であること。そして、それが古くから村に言い伝えられている“ドロメ”の仕業であることが桐越によって明かされていくのだった。次第にエスカレートしていく怪奇現象、小春と颯汰の隠された過去、何か秘密を知っている桐越、そして部員たちの友情と恋。物語は誰もが予想しない結末へと猛スピードで転がって行くのだった!

人物相関図

演劇部の面々が合宿で主演の座を競い合う芝居は戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」である。 『シラノ・ド・ベルジュラック』(Cyrano de Bergerac)は、第1幕 「ブルゴーニュ座、芝居の場 」、第2幕 「詩人御用達料理店の場」、第3幕「ロクサーヌ接吻の場」、第4幕「ガスコン青年隊の場」、第5幕「シラノ週報の場」の5幕から構成されているエドモン・ロスタン作の韻文戯曲である。題名の通り、17世紀フランスに実在した剣豪作家“シラノ・ド・ベルジュラック”を主人公にしている。初演は、1897年。パリ中を興奮させ、以降今日に至るまで、フランスばかりでなく、世界各国で、繰り返し上演されている。映画化も幾度となく行われ、最も有名なのは、1950年のホセ・フェラー主演作で、この作品でフェラーはアカデミー賞の主演男優賞を受賞した。1990年には、ジャン=ポール・ラプノー監督によりフランスで製作され、こちらも主演のジェラール・ドパルデューがアカデミー賞の主演男優賞候補になった。1987年には、舞台を現代に置き換えたスティーヴ・マーティン主演の『愛しのロクサーヌ』がある。1959年には、時代劇映画として翻案された稲垣浩監督・三船敏郎主演による『或る剣豪の生涯』がある。

ドロメ

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